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株/投資/ヘッジファンド/きまぐれぽんた

株/投資/ヘッジファンド/きまぐれぽんた

B V L G A R I


先週、あの世界的なセレブブランド、ブルガリのグローバルCEOでもある Francesco
Trapani氏と会い、話す機会があった。基本的に日本のマーケットはローカル採用の
現地の経営陣に任せているもののこうしてたまに、日本にもやってくるので、その
タイミングでお逢いし意見交換をした。まぁ、彼自身親日家であり、日本の売上は
ブルガリ全体の26%と世界でトップ。ここからも日本での戦略がいかにブルガリに
取って重要かが見て取れる。また日本の売上は前年同期比15.7%と成長率もトップ
とのこと。こうなれば日本に力を入れない理由はないからね。かといってここのブランド
戦略上難しいのは宣伝・広告に対する戦略とお金のかけ方。そして大衆化と希少価値
との狭間の中で自社ブランドをどの位置に置くべきかということが価格戦略と共に
非常に重要になってくる。安くすれば売れる、宣伝をすれば売れる。しかし売上を伸ばす
ことだけがこのブランドに課せられたゴールではないのだから。実際に、お金をかけ、
人や資本、時間を費やせば、その広告効果からより大衆化され、売上も大きく伸びる
ことになろう。しかしながら、ブルガリというブランドの価値は低下し、そのイメージをも
変えてしまうことになろう。また今は値段もいい値段でなかなか簡単には購入できない
からこそ、保持されているハイクラスなステータスも、金額を下げることで一般化する
ことになろう。それがブランド戦略上許容されるものではないとすれば、どこまでなら
許されるのか、どのステータスをブルガリは取るのか、ブランドによっては誰でも持って
いるものもあれば、富裕層の一部にしか知られていないブランドもある。宝石などは
ピンキリでそのターゲット層にだけ絞られたものもある。ブルガリはシャネルほど知れ
渡ってはいないだろうし、ルイヴィトンのカバンほど大衆化されてもいない。時計の
世界ではローレックスが高級なイメージと共に大衆化することに成功してはいるが、
ブルガリはどうだろうか。そんなことの模索、ブランドの価値-希少性と価格戦略-
なんてビジネススクールの教科書にも出てきそうな永遠の課題なのだろう。そこが
彼らもより深く、厳密に分析をしていかなければならないポイントとなっているようだ。
ここはローカルスタッフだけではなく、グローバルな戦略とも合致しないといけない
わけだから。

ブルガリがイタリアのミラノでホテル経営をしてるのはご存知だろうか、言うまでもない
ブルガリホテルである。シックな装いはいいのだが、中はうっすら暗く、高齢者となると
部屋の中を手探りで進まないといけないのでは、なんて思うほど明かりが間接照明に
なっているのはどうかな?世界中のセレブを迎えるその姿は見るものに感動を与える。
ホテルビジネスの今後の展開について聞いたところ、まだ未定とのこと。既にバリ島の
最南端にセレブ専用のブルガリホテル&リゾートが建設され、そろそろオープンだと
いうことを知っていたので、先日バリ島へ行ってバリの虜になり、今度はブルガリの
ホテルにも行きたい旨伝えたところ、非常に喜んでいた。(といっても簡単に行ける
ようなお値段ではないが・・・)日本人にもぜひセレブの時間と楽園を楽しんで
もらいたいとのことだった。私もバリ島はオススメする。行きたいと思っている人は
教えてくださいね。

それと日本での戦略として外せないのが、2007年完成予定の銀座2丁目に君臨する
こととなる10階建の、その名もブルガリタワー。高級ブランドが軒を連ねる界隈で
ひときわ目立つタワーが来年できることになる。さらに、3階に VIPルーム、8階に
VIPラウンジ、9,10階にレストランとバーなど、本社機能とブティック以外にも充実
したものになるらしい。これもこれから楽しみだね。

なんて週末だから、いつもと違うお話を書いてみた。


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